社会に適応しづらいパーソナリティ障害|クリニック受診で問題解消!

統合失調症に近いタイプ

患者に説明する医者

パーソナリティ障害には大きく分けてA群、B群、C群にカテゴライズされており、カテゴリーごとにそれぞれ特徴的な精神傾向をもっています。A群に属するパーソナリティ障害は、統合失調症のような傾向を持っているものです。統合失調症の症状といえば、被害妄想が激しく現実との見境を付けられない病である、と多くの人は考えるでしょう。A群に属する統合失調型パーソナリティ障害では、こうした妄想が顕著に現れる傾向にあります。しかし、統合失調症との大きな違いは自制することができるというところでしょう。統合失調症となれば社会生活を行うことすら難しくなるものですが、人格障害である統合失調型パーソナリティ障害である人は、一般の人と変わらず社会生活を営むことができるのです。だからといって、統合失調型パーソナリティ障害はそれほど問題ではないものと考えるのは早計でしょう。統合失調型パーソナリティ障害は、一般の人よりも妄想を行う傾向が強いので、しばしば周りの人を振り回すトラブルメーカーとなるのです。考え方や行動が妄想に基づいたものとなりがちであるため、しばしば奇妙な人物として見られやすいのがこの統合失調型パーソナリティ障害です。その場の空気にそぐわない言動や、オカルトに属する物事を大真面目に他人へ語るような印象から、近づきがたい人物として扱われ、周囲から孤立する場面が多くなるのです。

この統合失調型パーソナリティ障害としばしば混同されがちなのが、統合失調質パーソナリティ障害です。名前が非常に似ている統合失調質パーソナリティ障害ですが、その症状は、統合失調型パーソナリティ障害とは対照的なものとなります。統合失調質パーソナリティ障害は、人との関わりがひどく消極的なものとなる傾向があります。物事に対して興味、関心が薄いのが特徴であり、人との関わりを避けて個人行動を行う事を好むなどの傾向があります。感情の起伏が少ないので、周りから冷たい人だと敬遠される事が多いですが、この統合失調質パーソナリティ障害の人は他人と関わる事を嫌う性質にあるので、本人にとってはこの症状により害を受けることはありません。孤独であっても寂しさを感じるなどの精神的な負担はないので、一見してこの障害の人は実生活で不利益を被ることはないように思われます。しかし、多くの人と関わって生活を営む社会において、こうした精神傾向を持つ人は周囲の人が関わる事を極端に避けるようになるので、仕事を行う際などに不都合が起こりやすいものとなります。グループ単位で業務を行うような職場では思うように働けない場合もあり、こうした点で社会的な生きづらさを感じる事が多いのが問題となるのです。

A群に属するパーソナリティ障害の中で、強い猜疑心によって良好な人間関係を結びづらいのが妄想性パーソナリティ障害です。妄想性パーソナリティ障害は、被害妄想が強く周囲の人に攻撃的になりやすいのが特徴です。相手のちょっとした言動の違いから、侮辱されたと思い込んでしまい、突然怒り出してしまうなどの傾向があります。相手の人にとっては、妄想性パーソナリティ障害を持つ人がどのポイントで怒るのかが把握できないため、非常に短気な人であるとして関わりを持つことを避けられるようになります。周囲からのこうした態度を知ると、妄想性パーソナリティ障害を持つ人は周りすべてが敵であるかのように思い込んでしまい、結果として学校や職場を辞めてしまうといった行動に出るので、社会へ適合しづらい事が問題となるのです。同じA群でも相手に与える印象は異なるので、それぞれの症状を比較しながら知る必要があります。